アメリカ合衆国ニューヨーク州北部にある天然ガス発電所グリーニッジ・ジェネレーションが、施設内に7,000台近くのマイニング機器を設置。マイニングに使用する電力は自社で発電したものを使用するため生産原価しかかからず、価格競争力において他のマイニング業者に差をつける。1日に平均して5.5BTCを生産できる規模のマイニング施設になっているという。
マイニングにかかる費用の大半が電力使用量にあるとされており、価格の問題から発展途上国のエネルギーがマイニングに流用され環境汚染に繋がることが懸念されてきたが、発電量のコントロールが難しい自然エネルギー分野などにおいては、余剰電力の使い方として注目の当たる分野である。
世界最大級のクリーンエネルギー産地であるパラグアイでも、イタイプ水力発電所で得られた余剰電力を隣国へ売電するのみではなくマイニングに使用する方針が検討されている。
電力の過剰な発電はCO2排出量なども問題視されているが、現実的な経済活動として避けられない余剰部分というのは発生せざるを得ず、その点を解消するための消費先としてコントロールのしやすいマイニングマシンというのは一つの選択肢として今後多くの発電所で採用されていく可能性は高いだろう。
参考:coindesk