ロシアのマイニング企業ビットクラスターがシベリア極北の都市ノリリスクで生成される安価な電力を利用し事業拡大を計画している。ノリリスク市は世界で最も北にある都市とも言われており、ニッケル、銅、プラチナ、パラジウムの生産拠点としても知られている。

ビットクラスターがノリリスクをマイニング拠点に選んだ背景としては安価な電力使用量があり、ビットクラスターによれば1kWhあたり3円ほどとされており、一般的なロシアのグリッドと比較して25%ほど安価であるという。

また、極寒の気候はデータセンターの冷却効率を高める点においてもビットコインマイニング操作において利益をもたらすとビットクラスターは語っている。

新たなマイニング拠点は2016年に閉鎖されたニッケルプラントを流用した施設にデータセンターを構築したと述べられており、以前にもシベリアの閉鎖された水力発電所がマイニング施設に転用された例があるように、今後寒冷地で安価な電力供給が可能な土地には白羽の矢が立つケースは後に続いてきそうだ。