ブラジル捜査当局は22日、マネーロンダリング目的で暗号通貨交換所を運営していたとして現地法人を調査し、合計で3300万ドルを押収したことを明らかにした。

捜査の発端はビットコインの売買を行うブローカーの調査から始まり、ブローカーは銀行システムへのアクセスのために「ラランハス(laranjas)」と名付けられたペーパーカンパニーを設立した。

当局の予備調査によれば資金洗浄を目的とした企業間で巨額の取引を行い、ブローカーに対してその金額を渡し、ブローカーは暗号通貨を取得し、顧客へ渡す橋渡し役となっていたとしている。

調査の結果、このブローカーは5ヶ月の間に少なくとも6つの架空企業と約193万ドル相当の暗号通貨取引を行い、同時期に8つの企業が約290万ドル相当の暗号通貨を取得していたことが判明した。

裁判所は捜査当局の主張を聞き入れ、6件の捜査令状を発行。2名の個人と17の法人の口座を封鎖し、差し押さえを決定。合計総額が約3300万ドルになったと発表した。