デジタルアセットプラットフォームBakktがVisaデビットカードを通じてビットコインを利用できるソリューションを発表。暗号通貨の利用を想定していない非加盟店においてもビットコインで支払うことができるデビットカードを申請できるようになった。

Bakktの発行するデビットカードはVisaカード加盟店で使用して、暗号通貨支払いを行うことができ、またApple PayやGoogle Payにリンクすることが出来る。

今年大きく史上最高値を更新したビットコインは再び人々の注目を暗号通貨に集めることに成功したが、反面未だに支払い通貨として機能できていないことや、SDGsへ向けた環境への対策など課題が浮き彫りとなった上半期でもあった。

こうした課題に向かうためにマイナーはクリーンエネルギーの利用などを掲げ、暗号通貨企業と決済大手が身近な支払い手段となりうるソリューションを提供してきた。

Bakktは「ユーザーがデジタル資産を使う能力を最大化する」と述べ、暗号通貨支払い対応のデビットVISAカードをリリースした。クレジットの支払いはBTCかUSDを選べ、クレジットカードを通じてビットコインが世界中のオンライン・オフラインの店舗で利用可能になる。

Bakktのギャビン・マイケルCEOも「私達の目標は何よりもまず消費者により多くの選択肢を提供すること」と語り、ビットコインのユースケースをオンラインのみならず日常生活で活用するための無数のオプションを備えたと強調した。

Bakktは2021年1月にSPACによる巨額の合併を発表し、ニューヨーク証券取引所へ上場した。時価総額21億ドルに及ぶ大規模な上場で話題となった。

プレスリリースによればBakktはカードの利用について取引ごとの手数料は請求しない代わりに、BTCを計算された市場価格より高い価格で顧客へ請求し、スプレッドは2021年を通して1.5%以下になるだろうと述べている。