投資銀行JPモルガンは火曜日、Ethereumがビットコインを上回っている理由を説明するレポートを公開した。いくつかの理由を基に、「少なくとも今の所、流動性の回復力が高まり、デリバティブ市場への移転や倉庫リスクへの依存度が低く、潜在的な需要基盤により耐久性がある」と結論づけた。

スマートコントラクトプラットフォームとしても知られるEthereumと仮想通貨の始祖とも言うべきビットコインとでは後発であるEthereum側に機能面での軍配が上がるものの、投資家目線で資産クラスとしてみたときにビットコインが優れているというのがこれまで支配的な意見として浸透してきたものだが、JPモルガンの新たな発表は資産としてもEthereumが優れている可能性を示す物となった。

JPモルガンはEthereumの優れた点の一つに暗号通貨ネイティブ経済のバックボーンであるため交換手段として機能しうるとしており、対するビットコインは通貨というよりは暗号通貨であり、この差によりETHが長期的にはBTCより優れているはずであると主張した。

またレポートによれば、パブリックETHブロックチェーンの売上高が高いということは、これらのトークンのかなり高い割合が流動性が高いと見なすことができ、先物の清算の影響をさらに鈍らせることを意味すると報告し、今月始めにはBTCやETH市場で流動性ショックが発生したが、BTC市場に比べてETH市場への影響が少ないことを説明した。

最終的にレポートでは分散型金融(DeFi)及びEthereumベースの経済の他の要素の継続的な成長と組み合わせて、技術的な追い風を示唆していると結論づけた。