仮想通貨ビットコインが現在、2017年末からの仮想通貨バブルを彷彿とさせる値動きを見せている。今月、2017年以来3年ぶりとなる200万代の大台を突破したビットコインだったが、昨日今日と2日続けて10%近い成長を見せている。

ビットコインを始めとする仮想通貨群は2017年に各種メディアなどにも取り上げられ注目を集めた結果、多数の一般投資家を集めバブルを生み出したと分析されているが、当初の過熱は収まり大幅に下落していたのが今年に入ってから再燃してきた形となる。

ビットコイン再燃の要因として挙げられるのがコロナ禍における各国の情勢不安に伴う資産の退避先として仮想通貨が選択されているというもの。そして、多くの機関投資家がビットコインへの大量投資を開始したことが挙げられる。

2017年末にも連日10%前後、ときに30%ほど上昇するところも見られた。前回と今回で異なる点としては、米ドル建てで見た際の20,000ドルの壁を突破したか否かというのがある。

前回は20,000ドルの壁が心理的障壁として働き、直前で撤退を図った投資家も多かったのではないだろうか。今回は20,000ドルを突破した直後から伸びしろを見せている形となっており、機関投資家の大量資本に加え、一般投資家の心理も大きく異なってきている点が見受けられる。

2017年時と少し異なる点として、ビットコイン以外のアルトコインへの波及が控えめであるのも興味深い点だろう。中でもDeFi需要や次世代への過渡期として注目の高まるEthereumはビットコイン同様に引き上げられているグラフとなっている。

前回は特に注目の集まっている時期にコインチェック流出事件などが重なったことで国内外で仮想通貨からの離脱を促した感があったが、それを抜きにしてもピークの期間は短かった。今回の高騰はいつ、どこまで続くのか、ビットコイン強気派の言うようにさらに10倍、20倍ということもありうるのか暫くは市場に注目が集まりそうだ。