オンラインカンファレンス「LABITCONF 2020」4日目である2020年12月10日に、Ethereumの共同創設者Vitalik Buterin氏はインタビューに対して、現行の仮想通貨ウォレットは十分に安全なものではないため、ユーザーフレンドリーな次世代型ウォレットの必要性を説いた。

ブテリン氏は、ウォレットがハッキングされた場合に大量のデジタル通貨を簡単に失い、取り戻すことが困難になることを指摘した。これらの問題について、仮想通貨コミュニティはハッキングをされなければ良いと考え、セキュリティトピックを十分に重要視していないことを問題提起した。

「あなた方が実際に天才で、完璧に注意を払うことができるとしても、より少ない労力で損失を妨げるシステムこそより良いシステムである」とも述べ、人的運用で回避しているリスクをシステムが受け持てるようにし、“誰でも”簡単に安全に使用できるウォレットの重要性を強調した。

Ethereumの開発主導者は全ての人に利益をもたらすことを期待するソリューションに現在取り組んでいることをエコシステム全体が理解する重要性を述べ、現在使用されているプロトコルのリスクを最小限に抑えるために積極的であるべきとも説いた。