フィデリティ証券グループでデジタル資産を取り扱うFidelity Digital Assetsは、現金ローンに対する担保としてビットコインを受け入れ可能としたことを米メディアBloombergが報じた。ブロックチェーンスタートアップのBlockFiと連携し、機関投資家向けのサービスを提供予定とする。

Fidelity Digital Assetsはビットコインのカストディサービスを行っており、Tom Jessop社長はインタビューに対して「ローンを裏付けるためのビットコイン保持は“基本的な能力”である」と語っている。

フィディリティの調査によればデジタル資産に対する機関投資家の関心は高まりを見せており、今年はじめに行われた調査では回答者のうち36%がポートフォリオにデジタル資産を保有していると答え、ビットコインやその他の仮想通貨に興味があると答えた人は2019年の47%を上回り60%を超えたという。

ローンに対する担保としてビットコインを差し出すユーザーとして売却はしたくないが現金を求めている投資家を想定しており、Jessop氏によれば潜在的な顧客にはヘッジファンド、仮想通貨マイナー、OTCトレーディングデスクなどが含まれると述べている。

BlockFiは今回のプログラムに対してクライアントレベルでのカスタマイズの余地があると語り、他社での展開の可能性も示唆した。

参考:Bloomberg