米国仮想通貨取引所大手CoinbaseのブライアンアームストロングCEOはAppleによるアプリケーション配布ポリシーに異を唱えた。アームストロング氏によれば、Appleがアプリユーザーに対して機能制限をかけることで暗号資産を利用して金銭を得ることができなくなっていると指摘している。

こういった背景に対してブライアン氏は「なぜAppleは不況下において人々がお金を稼くことをやめさせたいのか」と疑問を呈しており、銀行口座を所有しない層に対する受け皿ともなりうる分散型金融の可能性を指摘。

Apple社側としてはこれまで積み上げてきた堅牢なイメージを損なう手立ては打ちたくない背景もあるが、ブライアン氏はいくつかの分散型アプリにおいてiOS版の機能が足りない問題などは開発の遅れではなくAppleによる検閲の可能性もあることを指摘した。

ライバルAndroidで出来ることがiOSで出来ないといった評判が蔓延することはAppleも避けたいことだろうという思惑も透けて見えるブライアン氏の発言である。

また一方で、Apple Payの責任者であるJennifer Bailey氏は仮想通貨技術に注目していることを明かしており、いつかクレジットカードよりも身近な存在になる可能性を述べている。

参考:Brian Armstrong(Twitter)