中国の発行する中央銀行デジタル通貨(CBDC)がテスト運用されている蘇州市で公務員への給与の一部がCBDCにて支給されたことを地元紙「温州晩報」が報じた。

現在蘇州市ではマクドナルドを含む19社でデジタル通貨のパイロットを開始しており、将来的にはAlipayやWeChatPay同様にどこでもアクセスが可能なユビキタスになるだろうと予測がされている。

世界に先んじてCBDCへの投資宣言を発表した中国だが、現在では各国中央銀行の約80%もがデジタル通貨の研究を開始し、10%が発行予定になっているという。

デジタル人民元はユビキタスを目指すうえでネットワークと隔離されていても「二重オフライン支払い」により決済が実現される仕組みが取り入れられており、支払いデバイスを銀行カードなどと結びつける必要を排除した。これにより現金と極めて近い使用感が期待される。

日銀も年初より欧州などと協議し国際的な枠組みによるデジタル通貨を模索しており、昨今ではさらなる具体化に向け実証実験も開始されてきている。

参考:温州晩報