イタリア銀行協会(ABI)は18日、中央銀行デジタル通貨(CBDC)に関する10の基準という文書を発表した。デジタル通貨および中央銀行デジタル通貨に関する見解の一般的なガイドラインとなる。その文書においてABIはデジタルユーロのパイロットの準備があることを示した。

また発表によればイタリアの銀行は、ヨーロッパ中央銀行のデジタル通貨のプロジェクトや実験に参加することができ、インフラストラクチャの作成と分散型ガバナンスで得られたスキルのおかげで、ヨーロッパレベルのイニシアチブの実装をスピードアップすることに貢献する最初の国であると語った。

ガイドラインには「通貨の安定とヨーロッパの規制枠組みは尊重すること」「イタリアの銀行が既に利用している分散型台帳技術Spuntaプロジェクトはデジタルコインなどを含む重大な変革の一部となること」「プログラム可能なデジタル通貨は金融の革新を表すもので、エコシステムに携わるプレイヤー全ての協力の上で開発に注力することが重要」などが制定されている。

また、これらのツールの成功要因として「デジタルとアナログの完全な相互運用性による高い使いやすさ」を挙げており、通貨の変換が一方通行に終わるべきでないことを示している。

参考:ABI