クロスボーダー決済のRippleが銀行など金融機関向けのクラウド型決済ソリューション「RippleNet Cloud」を発表した。オンプレミスでの運用と比較してハードウェアなど設備の準備、メンテナンスなどから解放されることで導入障壁も下がりRippleNetへの参入までの期間が5週間ほど短縮される見込みだという。

Rippleは運用チームと技術チームを365日24時間体制でサポート。RippleNetへの新たな参加はクラウド型を通して行いたい考えを示している。一方で、世界のトップバンクはクラウドの明らかな利点を軽視し遅れを取り続けていることを指摘した。

金融機関は人々にとって重要なインフラとなっておりアップデートにより旧来のユーザーがアクセスを迷ってしまう事態は避けねばならないため、テクノロジーの進歩に対して動きが遅くなりがちになる傾向は否めない。

Rippleはこの発表でまた、今日の消費者の有り様についてデジタルファーストであると語っている。配車サービスにしても電話より携帯電話を数度タップするだけのアプリを選ぶように、より簡単で便利な手段を選ぶ傾向があり、銀行にもそういったサービスを期待しているという。

終息と再燃の兆しを見せ、終わりの見えないコロナ禍を引き合いに出し、パンデミックから学ぶべきことも多いとして改めてクラウド化への期待を表した。

参考:Ripple