欧州にあるいくつかのスーパーコンピューターがハッキング被害にあいマルウェアに感染。仮想通貨のマイニングに使用されていたことが先週発見された。スーパーコンピューターへの侵入経路は本来アクセスする資格を持つ個人のSSH秘密鍵を盗んだものと見られている。

現段階でドイツ、イギリス、スイスで被害の報告がされており、スペインでも被害の可能性が指摘されている。被害にあったスーパーコンピューターの多くは新型コロナウイルス感染症COVID-19に関するワクチンの研究を進める用途でも利用されていたという。

はじめに11日、イギリスのエジンバラ大学で運用されるARCHERスーパーコンピュータへの不正アクセスを発見したためすべてのアクセスを無効化しシャットダウンした。現在はコンピューターへのアクセス権限を整理し、サービス再開の準備を進めている。

同様にドイツ、スペイン、スイスでも被害が相次ぎ、コンピューターのシャットダウン、及びネットワークからの遮断といった対応を余儀なくされた。

スーパーコンピューターに埋め込まれていたのはすべて仮想通貨モネロの採掘用プログラムで、今年はじめにもアウトローと呼ばれるハッキング集団による同様の事件が起こっており関連性が疑われているが現在のところ不明である。

参考:coindesk