タイのデジタルクロスボーダー送金を専門とするフィンテック企業DeeMoney(ディーマネー)は18日、外国為替・送金ネットワークのRipple(リップル)と共同でトランザクションの処理をしていくことを発表した。世界中の300を超える金融機関で構成されたグローバル金融ネットワークであるRippleNetを通じて、より低価格に、高レートで効率的な国際送金を目指す。タイの非銀行系金融機関で初めてリップルとの提携をする。

今回の提携は2つのフェーズに分かれており、現段階ではタイへ向けたインバウンドの支払いをRippleNetで処理し、今後はアウトバウンド送金を促進していく。約100万のタイ人が世界中で働き、母国へと送金していると想定されているが、その効率化を図りたい狙いだ。

ディーマネーのCEOであるAswin Phlaphongphanich氏はリップルが技術とコンプライアンスの最前線におり、世界中のパートナーと同一のシステムを統合することで顧客への送金コストや、手作業の介入を減らすことが出来ると語っている。また、リップルと提携することで金融の民主化を目指している、とも強調した。

リップルのSVPであるMarcus Treacher氏は、デジタルバンキング革命が席巻しているタイにおいてディーマネーが重要なプレイヤーであると評価し、効率的な国際送金を提供できることに意欲を表した。

参考:ripple