今月15日、仮想通貨TRON(TRX)を展開しているTRON財団と分散型SNSで知られているSteemitが戦略的提携を発表した。

Steemitは現在Steemブロックチェーン上でDappsとして展開されているが、今回の提携により多くのユーザー・製品・サービスからなるコミュニティを抱えるTRONブロックチェーン基盤に移行させる予定としている。

Steemブロックエクスプローラーのデータによれば、Steemitは130万人以上の登録済アカウントを持っている最大級のDappsのひとつである。Steemitが盛んになった理由としてSteemitに投稿された記事は閲覧者の無料投票によりシステム側から仮想通貨Steemが報酬として与えられる点にある。記事の執筆にインセンティブがあることで良質な投稿が集まり、それを閲覧するユーザも増えるといったスパイラルが起き、現在までもユーザーが増え続けている。

プレスリリースによれば、TRON創業者兼CEOであるジャスティン・サン氏は新たな提携により分散型SNSの新たな時代を切り開くことができると主張しており、同氏は今回の移行により、TRON基盤のSteemitをSteemit2.0と名付けた。

今回の提携により、まず期待できる点としてTRONのブロックチェーンによる決済のスピードアップ、さらにTRONコミュニティにおける仮想通貨TRONが付与されるのではという期待感がある。

コインマーケットキャップによればTRONは現在15位と上位に位置しており、同78位のSTEEMと比べると流動性においても優位にある。また、著名なバックボーンとの提携により更にSteemitの人気に火がつく可能性は大いにある。

今後Steemitがどのようなサービス拡大、さらに仕様変更していくか大きな期待が持てると言える。

参考:Business wire