2018年1月末に起きた日本の仮想通貨取引所コインチェックを通して、580億円分ものXEMが流出された事件から約1年11か月が経ったが、警視庁は他の仮想通貨と交換していた複数の人物を特定し、家宅捜索を行っていることが判明した。

流出されたXEMの一部はダークウェブを通してビットコインなど他の仮想通貨と交換されていた。ダークウェブはGoogleなどの検索サイトにインデックスされず、通常のブラウザからはアクセスが出来ず、アクセス経路の隠匿など徹底的に匿名化された状態で通信されるため、違法活動に用いられるケースが多く、問題視されている。

コインチェックからのXEM流出が判明してからわずか10日ほどでダークウェブ上にはXEMの安売りサイトが出現。流出犯人が他の仮想通貨への交換を目論み、善意の第三者へとXEMが移動したものとしたい意図が見られ、今回家宅捜索が行われた複数人が実行犯と直接的に関わりがあるかに関心が持たれる。

さらに一部の記録データが破壊状態となっていると言った事情もあり、犯人の特定には至っていないという。

金融庁が全仮想通貨取引所への検査の予定を立てたり、また警視庁としては捜査本部を設け100人ほどでアクセスの監視に当てると言った行動をとっており全容の解明が待たれる。

参考:NHK