マレーシアの大手仮想通貨取引所ルノ・マレーシアにおいて、今月末から年明けを目処にXRPが上場される予定であることをマレーシアリザーブが発表した。

XRPは2004年に開発がスタートした即時グロス決済システム「Ripple」におけるネイティブ通貨であり、世界でも人気のあるアルトコインとして知られている。日本でも一般社団法人日本仮想通貨交換業協会(JVCEA)の今年3月の発表によれば、保有残高においてBTCを抑えてXRPがトップとも言われている。

ルノ・マレーシアはロンドンを活動拠点としているが2015年にマレーシアに進出し、今はビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、ビットコインキャッシュ(BCH)の三種類を取り扱っている。

マレーシア国内には今年の序盤時点で43の仮想通貨取引所があったが、マレーシア証券委員会が全仮想通貨取引所に向けてライセンスを申請する必要があると通告した。マレーシア証券委員会は今年序盤に仮想通貨及びデジタル通貨の取引に関わる規制法案を施行すると言ったように、とても強い権限を持つ。

そのマレーシア証券委員会に認可されたのはルノ・マレーシアを含めた三社のみで、ルノ・マレーシアも今年10月からようやく事業を再スタートしている。ルノ・マレーシアは「マレーシア証券委員会から認可されている」ことをアピールしており、「仮想通貨リップルが上場してくれたことはかなり嬉しいニュースだ。国内ではアルトコインの人気が高まっており、規則に則った上でサービスの充実を測ってきたい。」とも述べた。

中国バイナンスにおけるシンガポール向けの販売所内でXRPが上場されており、東南アジアにネットワークを持つマレーシアの大手銀行グループCIMBは、去年の11月にリップルの国際送金ネットワークのRippleNetに加わるなど、マレーシア国内でのアルトコインの需要の高まりを見せている。

参考:The Malaysian Reserve