文部科学省科学技術・学術政策研究所が15歳~69歳の3000人を対象に意識調査を行った。

この調査は最先端技術の受容性を把握するためのもので、その中には仮想通貨の技術についても含まれており、仮想通貨に対して「受け入れる」と回答したのは33%と最も少なかったことが明らかとなった。

各技術を「受け入れる」と回答した割合が最も多かったのが「仕事中にロボットがあなたを助けること」で82%。次に「ドローンによる配達」、「ロボットによる介護」「携帯電話(5G)」が続き、いずれも8割近くに達している。

一方、回答が最も少なかった「仮想通貨」のほかに、4割を下回ったのは「クローン農作物」、「ゲノム編集技術を用いた食品」などで、一般的には馴染みがない技術がリスト入りしている。

仮想通貨の場合は認知度は非常に高いが、ニュースで度々取り上げられている仮想通貨取引所のハッキング事件や仮想通貨絡みの詐欺事件での影響により受け入れる割合が少なくなってしまったことが予想される。

また、仮想通貨の相場を見ても昨年以降多くの人々が損失を受けていることもあり、将来に不安を抱えている人が多いのも要因の一つだろう。

今後、仮想通貨が恩恵を与える存在になっていけば、受け入れるべき技術との声も増えていくことだろう。

参考:日本経済新聞