米仮想通貨取引所のコインベースとカストディアンサービスを展開するキングダム・トラスト、代替資産投資会社であるリーガル・アセッツの三社が連携し、仮想通貨ベースの退職金口座や確定拠出年金を米国内での提供を開始すると発表した。

退職金口座は個人が退職後の税金を繰り延べて節約できる投資口座で、確定拠出年金は日本でも提供されている401Kの手本とされている制度である。

発表によると、この口座にはコインベースの口座から直接アクセスでき、投資リストにはビットコインやイーサリアム、ライトコイン、XRPなど30銘柄を超える仮想通貨が含まれるという。

どの仮想通貨にどのような割合で投資するかは加入者自身が決めるが、運用マネージャーからのアドバイスも受けられるという。

また、ビットコインや仮想通貨の退職金口座には、保険会社最大手のロイズ保険組合による保険が2億ドルかけられ、資金が保証されるとしている。

退職金については既存の金融機関でも口座開設をして運用することを勧めているが、金利もあまりつかず、ただ保管するような状態となっているのが現状だ。

一方、仮想通貨のレンディングサービスなどは金融機関が提示する金利より高く、さらにコインベースはコインベースカードを発行し、Visa経由での決済も使える。

金融機関と連携している仮想通貨取引所は、今後新たなサービスとしてコインベースの一連のサービスを参考にしてくることも考えられる。

今後、仮想通貨が老後の資産形成に向けた手段として認識されるようになるか注目される。

参考:CISION