米国のスタートアップ企業であるBitstop(ビットストップ)は、同社が提供しているビットコインATMが、米国で3番目の国際旅客数を持つマイアミ国際空港に設置されたことを発表した。同空港のビットコインATMの設置は今回が初めて。

同社のビットコインATMはマイアミ国際空港のゲートの隣のコンコースGに設置されており、利用者は米ドルとビットコインを交換することができ、旅行者向けの外貨両替サービスとして機能するという。

ビットストップの共同設立者兼最高戦略責任者であるDoug Carrillo氏の公式発表によれば「現金ではなくビットコインで旅行することを好む人が増えてきている」と説明した上で、マイアミ国際空港はビットコインと米ドルを交換するのに最適な場所であることを説明した。

この記事を読んでいる人のなかには空港内にビットコインATMを設置することにどんなメリットがあるのかと疑問を持つ方も少なくないだろう。

なぜならパソコンやスマートフォンから簡単に仮想通貨の取引ができるので、わざわざビットコインATMに行く必要がないと思われるからである。

しかし、マイアミ国際空港は米国で3番目に利用者の多い空港で、さらに米国と中南米を繋ぐ重要な空港であるために利用者は増えていくことは間違いないだろう。

中南米においてはベネズエラやアルゼンチンにて通貨危機の懸念からビットコインを利用する人々が増加傾向であるのと、米国内で使い切れなかった米ドルをビットコインに換金するのにビットコインATMは使う有効性は確かなものである。

今まで使いきれなかった旅行先通貨は寄付として空港内にある窓口にて捧げる形を旅行者はとっていたが、今後ビットコインに戻すことや反対に持っているビットコインから旅行先の通貨に換金していくことにもなるだろう。

今回のマイアミ空港へのATM設置は、同社としては130台目の設置となる。今後2020年末までに500台の設置を目指すという。

参考:GlobeNewsWire