フェイスブックの独自仮想通貨であるリブラの発行元となるリブラ協会が、スイスにて金融規制当局からペイメントサービスのライセンスを取得する考えがあることを発表した。

リブラ協会はスイスに拠点を置いており、スイスの規制当局の金融市場監督局(FINMA)とのやり取りにて、リブラを巡る規制について調整していくとしている。

スイスは世界的にも仮想通貨規制においては中立、もしくは積極的な姿勢をとっており、仮想通貨やブロックチェーン関連企業もスイスに多く所在している。

リブラ協会側からは米国や他の諸国から風当たりが厳しい状況だが、まずは前向きに向いているスイスから展開していきたい思いがあると見られる。

まず1か国だけでも容認できることで、今後リブラに対しオープンになってくる国も出てくることも考えられるために、どうしても容認へと進んでいきたいことだろう。

米財務省のシガル・マンデルカー財務次官は訪問したスイスにて記者会見を行い、リブラだけでなく、ビットコインなどの仮想通貨に対してもマネーロンダリングの順守をする必要があると強調。

さらにリブラに批判的なマキシン・ウォーターズ下院議員も8月にスイスを訪問し、当時は関係者と会談した際に、リブラへの懸念が払しょくされていないと声明を出している。

リブラ協会、米国関係者からはスイスは仮想通貨規制にとって鍵だとみていることだろう。

リブラ協会にとっては最近勢いを増しているテレグラムの独自仮想通貨グラムの存在が気になることもあり、積極的に交渉を進めていくと考えられる。

これによりリブラを始めとしてSNSやチャットアプリにて使える独自仮想通貨によってますます仮想通貨で使えないと判断されたアルトコインは淘汰されていくことだろう。

リブラはまず実用化にて前進する必要があり、スイスが検討すると判断したとしても他の諸外国の関係省庁と交渉し続けていくことだろう。

参考:Libra