米国からの経済制裁を受けている南米ベネズエラでは今もハイパーインフレの状態が続いている。

そのベネズエラだが、コインダンス公表のデータによれば、法定通貨ボリビアで取引されたビットコインの取引高が過去最高を更新。

先月31日までの7日間で1140億ボリビア分のビットコインが取引され、前回より48%も増加している。その影響からかビットコインの価格が若干上昇気味になっている。

ロイター通信によれば、7月のベネズエラの年間インフレ率は26万5000%で今年初めの100万%からは下がっているものの、高いインフレ率をつけている。

国民にとってボリビアに対する資産保有に希望が見いだせなく、ハイパーインフレによる恐怖感からか、ビットコインの世界的なフェアな相場に人気が集中していると見られている。

今後ボリビアの取引が難しくなることも考えられ、国内においてビットコインでの決済が加速するかもしれない。

ビットコイン以外のアルトコインについては、それほど人気があるわけでもなく、最近の相場でも横ばいの状態が続いている。

ビットコインによる決済が世界的に加速していることや、ライトニングネットワークによる少額送金・決済も日常生活において実用的ともなっていることもあり、利便性やボリビアによる価値の下落に心理的にも安心と言えるのはビットコインだけと見えるのだろう。

自国通貨に期待が持てない国民からはビットコインに資金が流入されることもあり、さらに相場は上がっていくと予測される。

日本においても消費税に伴い、資産を円で保有して微々たる利息を得るより世界的に購入へと進んでいるビットコインの価値が上がることを見込み、日本からも資金が今後さらにビットコインに流れていくことも考えられる。

通貨不安を払拭する意味でビットコインは今後さらに身近に買われていくことだろう。

参考:CoinDance