仮想通貨のマイニングを行う世界第2位のカナン・クリエイティブが、アメリカ国内にて株式公開を申請した事が判明した。

マイニングはパソコンの複雑な演算処理をすることで、仮想通貨を獲得する作業の事を言うが、従来は個人のPCでも採算が取れていたのに対して近年では専用的なマシンをかなり多く持たないと出来なくなった為、もっぱら企業がやる作業となっている。

またそのマイニングは電気代や初期投資が低く抑えられる中国が、国内外のマイニング業者の人気の場所の一つとなっていたが、その中国政府が仮想通貨に対して厳しい規制をしてきている。

中国としては仮想通貨を容認すると経済の損失に繋がると考えている新規仮想通貨公開が流行ったことでの詐欺、ネズミ講を阻止するのも理由にあるとも指摘されている。

その為ビットコインの価格は暴落したり、またマイニング業者に対して退くように意見を出していたりするなど、とにかく中国国内での仮想通貨への風当たりは強い。

しかしそれに対抗するかのように多くの業者が取引を行っており、多くの中国の仮想通貨取引所は韓国や日本、シンガポールなど他のアジア国を新たな活動拠点に移行している。

カナン・クリエイティブもやはり例外ではなく、2018年5月に香港証券取引所へ新株式公開申請を実施している。

しかしカナン・クリエイティブの今回のアメリカへの申請はその香港証券取引所の事例を含むと四回目となるが、2019年3月に行った申請に失敗してからすぐに数億ドルの調達に成功すると言う一面もある。

またアメリカの申請では調達目標を2億ドルと掲げている。まるで既に株式公開に成功しているかのような莫大な調達金額だが、実際に上場すればもっと多くのお金が動くと言う事だろう。

果たして厳しい中国政府の規制への反抗は成功に至るのだろうか?多くの仮想通貨ユーザーがその動向を見守っている。