欧州を中心に広く利用されているメッセージングアプリViberが行った調査によると、Facebookの独自仮想通貨であるLibraについて、米・英国人の約半数、実に49%もの人が信用しないだろうと回答していることをtelecomsが報じた。

特にEUでは昨今GDPRなどが制定されるなど個人情報保護についての意識の高まりは世界でも有数であり、Facebookによる個人情報の漏洩は彼らの信用性を落とすに足る事件と言える。今後の信用回復についても普段から執り行っているプライバシー保護の活動をアピールし続ける必要があり、時間もかかることだろう。また反対に、信頼すると答えた英国のユーザーはわずか4%、米国は更にポイントを落とし2.5%となっている。

現在、Libraは世界中の多くの規制当局に懸念を表明されており金融界において、利便性の面でもセキュリティリスクの面でも注目の的となっている。米国の上院の公聴会などでもプライバシー保護には失敗しつづけていると指摘されており、セキュリティの改善を証明し、納得させるのは至難の業と言える。

間違いなく現在Libraは仮想通貨界隈において最も注目を集めているプロダクトではあるが、人々からの目線は熱狂ではなく冷静さを多く含んだものであるということが今回の調査では明らかとなった。

また仮にFacebookによる運営などのみが懸念材料であるとするならば、Libraの使用を元とした新たなステーブルコインが続けば、人々がそれらを選ぶ可能性もある。

仮想通貨の代名詞的存在であるビットコインのブームも再燃してきている。仮想通貨の未来について今後人々はどのような立場をとっていくだろう。

参考:telecoms.com