機関投資家向けのカストディサービスを提供する「Anchorage」が、資金調達のシリーズBラウンドで4000万ドル(約43億円)を調達したことが明らかになった。10日、Anchorageが公式ホームページで発表した。

出資したのは、支払い大手Visaや、Blockchain Capital、ベンチャーキャピタルのAndreessen Horowitzなどの既存の投資家が含まれる。

Blockchain Capitalの共同創業者兼マネージングパートナーであるP. Bart Stephens氏は、次のように述べた。

「私たちの業界が進化するにつれて、ますます多くの暗号化ネットワークが、資産保有者のステーキング(コインを保有することで報酬をもらうこと)およびガバナンスへの積極的な参加に依存するようになるでしょう。Anchorageの次世代カストディソリューションは、投資家が将来の暗号ネットワークについていくのに役立つ理想的な位置づけにあるソリューションです。私たちはこの投資を先導しています。なぜなら、Anchorageは金融の世界に変革的な影響を及ぼすと信じているからです。」

また、Anchorageは他社の業務が円滑に運営される金融配管の構築に焦点を合わせており、その点において常にVisaのモデルを参考にしてきたことを強調し、Visaを「投資家として歓迎している」とも述べた。

Visaのシニア・バイス・プレジデントであるTerry Angelos氏は次のように述べた。

「この投資は、新興のフィンテック企業と提携し、投資するというVisaのグローバル戦略と一致しています。私達の投資ポートフォリオにAnchorageを追加できたことを嬉しく思います。」

Anchorageはこれで、2017年以来、総額5700万ドルの資金を調達したことになる。

参考:Anchorage