リップル(XRP)とカルダノ(ADA)合わせて約5億円相当が流出したシンガポールの仮想通貨取引所のBitrue(ビットゥルー)が、7月3日に入出金サービスを再開することとなった。

Bitrueの公式Twitterにて詳細を明らかにした。

XRPとADAの価格は、今回の事件を受けて下落はしたものの、その後動きは落ち着きを取り戻している。

事件は6月27日に不正アクセスにより930万XRP、250万ADA、日本円にして合計4億8,500万円相当の仮想通貨が流出したことが判明し、その後早い段階で発表したこともあり、市場からはそのまま閉鎖するのか、もしくは再開するのか注目されていた。

しかし、今回7月3日付で入手金を再開することを発表したことに関わっていた投資家を安心させただけに限らず、取引所閉鎖にネガティブな印象を持ち続けている仮想通貨全体の市場においてもポジティブな印象を与えることにもなった。

同取引所では6月27日時点においてログイン・取引・クレジットカードによる購入機能を再開しており、4日からは通常の通りのサービスが行われるとしている。

さらに事件を受けた後のメンテナンスにより、セキュリティ対策を強化することも報告しているために、利用している投資家にとっても、その対応に安心を与えることとなった。

ビットゥルーの今回の迅速な対応により、事件が起きつつも投資家に対する信頼感を回復、さらに継続しても万が一の対応に納得を与えることにもなった。

さらに盗み出された資金を回収するためにBittrex・ChangeNow・Huobiなどの取引所と協力していることも発表し早急な対応をしたことから、資金移動を阻止したことも報告している。

取引所によって事件発覚後、早急な発表をしないもあり、投資家が会社に駆け込むといった騒動をするなど、取引所の対応が鍵となっている中、ビットゥルーは全額保証するといち早く安心感を与えた発表をしたこともあり、判断に対して良い反応を見せている。

取引所リスクとは言うものの取引所閉鎖後、そのまま保有している別の仮想通貨を持っていかれるケースもあることから、投資家たちは普段から安心していられないのも現状とも言える。

今回の騒動によって収束する形となるが、私たち投資家にとっては仮想通貨リスクとしていつでも保有資産に対して注意を払う必要があるとも言える。