米仮想通貨関連企業CIRCLE(サークル)社は17日、同社が発行するステーブルコイン、USDCの監査結果を公式ブログにて明らかにした。

公式ブログによれば、監査を実施したのは米シカゴを拠点としている大手会計事務所のグラントソントンで、発行総額が2億9,318万4,174ドルに対し、確保している準備金は2億9,335万1,374ドルとなっている。その結果、監査時点で未払いのUSDCトークンは準備金を超えていないと結論づけている。

USDCはまだ比較的新しいステーブルコインで2018年5月に発表後、9月に発行されたERC-20トークンで1米ドルに対し、1USDCの比率でペッグされている。

USDCやTUSDなど監査結果によって健全な運営をしていると公表しているステーブルコインの取引は右肩上がりとなっており、仮想通貨の時価総額を示すコインマーケットキャップによれば、USDCの時価総額は5月の時点で3億5,900万ドルを超えており前月比で40%以上上昇している。

さらにUSDCを取り扱う仮想通貨取引所も増えてきており、ステーブルコインの増え続ける需要からか、大手仮想通貨取引所であるバイナンスにおいてはステーブルコインマーケットと言うステーブルコイン専用のマーケットまで出来上がっている。

現在、テザー(USDT)の準備金が確実に用意されているのか疑惑があることから、テザーではなくUSDCを軸に取引をしようとする投資家が増えていく可能性がある。

一部の投資家によってはテザーの不安定さを狙い取引をしようとしているが、安全面や突然の取引停止を考えるとUSDCやTUSDの方が安心して取引ができる状況となっている。

参考:CIRCLE