米リップル社のソフトウェア製品であるxCurrent、xRapid、およびRippleNetは、ネイティブ暗号資産であるXRPの大幅な普及と価格上昇を推進してきた。リップルの目標は、これら製品を使ってユーザーに「暗号化銀行業務の経験」を提供することである。

最近、スイス国立銀行主催のカンファレンスにリップルのCEOであるBrad Garlinghouse氏が登壇し、自社の製品の使用例について述べた。

とくに3つの重要な製品のうち、エンタープライズソフトウェアソリューションであるxCurrentは「暗号通貨に触れない」と主張し、「xCurrentはSWIFT2.0のようなものだ」と述べた。

ただ、伝統的な金融機関の送金システムのSWIFTと比較して、xCurrentは「リアルタイムではるかに効率的である」とも述べた。

Garlinghouse氏はまた、2018年第4四半期に導入された銀行の流動性ソリューションプロバイダーであるxRapidも、金融機関からの大きな需要を目の当たりにしていると説明した。

さらにGarlinghouse氏は、RippleNet、ブロックチェーンベースの銀行取引、および支払いネットワークに触れ、次のように述べた。

「RippleNetは、ネットワークへのリアルタイムの支払いを可能にする単純なAPIです。」

Garlinghouse氏は、オープンソースのAPIを標準化することが国境を越えた送金の観点から効率性の鍵であると考えた。RippleNetは現在世界中で200を超えるネットワーク参加顧客がおり、現在もその数を増やし続けている。