世界最大規模の国際送金会社「Ria Money Transfer」がリップルネットに参加したことが明らかとなった。今後同社はリップル社が提供するxCurrentによって送金の効率化、低コストを実現していく。

Ria Money Transferは米国カンザス州に本社を構える電子決済サービスプロバイダであるEuronet Worldwide(ユーロネットワールドワイド)の子会社であり、国際送金事業者の中でも最大の送金会社として知られている。

同社は1987年に設立され、北米以外にもラテンアメリカ、ヨーロッパ、アジア太平洋地域、アフリカと展開しており、オンラインなどの代理店までもしている。Ria Money Transferは、年間400億ドル(約4.4兆円)の送金取引をしている。

Ria Money Transferはリップル社が提供するxCurrentを利用して、世界中から200以上の金融機関が参加している送金ネットワークに接続、取引を行う。

xCurrentは主に金融機関や企業向けに提供されているソリューションであり、低コストかつ迅速な送金が行える。

最近では多くの金融機関がその実用性を確認し参加しており、Ria Money Transferもその実証に自身の送金システムも転化したほうがメリットが大きいと判断したことだろう。

ただ送金するだけでなくリアルタイムメッセージングを行うこともできるようになり、取引前に決済内容の確認や決済後の着金確認も可能であるため、xCurrentを利用したアプリなどで実用的に働きかけることができる。

最近ではリップルネットに世界最大級のメガバンクHSBCホールディングスのサウジ・ブリティッシュ銀行がリップル社のソリューションを用いた国際送金サービスを開始したことでも知られている。

今回のRia Money Transferのリップルネット参加はさらに国際送金を効率できるだけでなく、周りの他の送金業者に対しても影響を与えていくことだろう。

参考:Ripple