中国の北京で、初のブロックチェーン・ベースの公証役場が開設した。19日、地元メディアのPeopleが報じた。

サービスは19日に北京のCITIC公証人事務所で開始された。事務所のディレクターであるWang Mingliang氏は、今回の開設について「ブロックチェーン公証人サービス時代の始まりを示す」と述べ、ブロックチェーンベースの公証が公証の価値とブロックチェーン認証の法的意義の両方を持つと信じていると語った。

また、中国政治科学法大学商学部のHu Jiyu教授も、ブロックチェーンには低コスト、高効率、安定性という利点があるとコメントした。

今回新しく実装された公証システムは、証明書保有者がコードをスキャンして文書の内容を検証できるとされている。公証業界とブロックチェーンの統合は、文書の偽造防止や詐欺師による情報悪用の防止に役立つとされている。

また、中国の広州市では、ブロックチェーン技術とAI(人工知能)を使用した事業ライセンスの発行が行われたことも明らかになっており、中国で初めてのブロックチェーンとAIを基盤とした事業許可書が発行された。

今月初めには、中国のニュースメディアChina.org.cnが、北京に拠点を構えるサービスプロバイダーのBlockdataのデータを引用し、現在中国には263のブロックチェーン関連プロジェクトがあり、これは世界全体の25%を占めていると報じたばかりだ。

実用化に向けて本格的に動き出している中国が、ブロックチェーンの分野で世界を一歩リードしているという点は否めない。

参考:People