米国調査会社「Fundstrat Global Advisors」の創設者であるTom Lee氏は19日、米仮想通貨ニュースメディアCoinTelegraphとのインタビューの中で、ビットコイン(BTC)のセンチメント指標である自社のBitcoin Misery Index(BMI)によって現在報告されている価値は、これまでの弱気市場では見られなかったものであり、強気市場へ転換する可能性があることを指摘した。

2018年には、BMIは50という値を超えることは無かったが、今では89と大幅に値が上がっている。Lee氏によれば、弱気市場で67を超える数値はこれまで見られなかったという。

Lee氏は、「強気市場が始まっている可能性が高いことを意味しております。」と延べ、市場の転換を示唆した。

また、今回この高い値をが報告されたとき、「6回のうち6回、市場のドローダウンがあった」とLee氏は説明した。ドローダウンは平均25%をマークし、市場が転換する可能性があることを指摘した。

さらにLee氏は、これは投資家が資本をアルトコインに動かすことができることを意味するとも語った。

Lee氏はまた、ビットコインが最近200日間の単純移動平均を破ったことも指摘した。これは、ビットコインの回復が予想よりも早く起こっていることを意味すると彼は考えた。

今回の市場回復は過去のものと変わらないこと、そしてビットコインが容易に最高値を更新できることを意味する可能性があるとLee氏は指摘した。

それでも、ビットコインの最高値が今年更新されるかどうかを尋ねられたとき、「達することは確かですが、いつかはわからない」と答えた。

Lee氏によると、最近の暗号通貨市場のトレンド反転にはさまざまな理由があり、その一例として古く裕福なビットコイン・ウォレットが最近BTCを追加し始めたこと、そして取引活動が暗号通貨の取引量と共に増加し始めた点を挙げた。

CoinTelegraphによると、これまで長く動いていなかったが、最近はアクティブなビットコイン・ウォレットが増加傾向にあるという。

Fundstrat Global Advisorsは今年2月に、仮想通貨の価格は2018年のような低水準ではなく回復傾向に向かうとの見方を示したレポートを発表している。同社とLee氏が指摘するように、市場は回復傾向に向かっていくのか?今後も市場の動向とともにLee氏の見解に注目していきたい。

参考:CoinTelegraph