大手仮想通貨取引所Bifinexのアンチとして知られるツイッターアカウントの「Bitfinex’ed」がステーブルコインのテザー(USDT)を批判する内容をツイッターに投稿し話題となっている。

BifinexとテザーのCEOは同一人物であり、たびたびビットコインの価格操作疑惑がかけられていることから、市場からは「また起きたか」と不安の声も上がってきている。

Bitfinex’ed氏のツイートの内容によれば、テザーは再び仮想通貨市場に4億ドル(約440億円)にものぼるフェイクマネーを投下しており、テザーは米ドルに裏付けられておらずあくまで「準備金」に裏付けられていると言う。

テザーに関しては過去に様々な疑惑が上がったことも記憶に新しい。米ドルと1対1でペッグされるステーブルコインだと主張しつつも、同社ホームページからは米ドルに完全に裏付けられていると言う文言を削除し、その後テザーは準備金に裏付けられていると書き直しされている。

これによりテザーが正式に100%米ドルによって裏付けられていないことを認めたとしてネット上では疑惑や不安の声が散見された。

2017年12月にはBitfinexとテザー社が米商品先物取引委員会(CFTC)から召喚命令が出されている。相関性があるかは定かではないがこの報道直後の2018年1月以降から仮想通貨相場が急落している。

当時と現在の仮想通貨市場は環境も変わってきており、当時ステーブルコインと言えばテザーしか思いがつかなかったが、今ではTUSDやUSDC、PAX、GUSDと数多くのステーブルコインが発行されているため影響は限定的とも見られる。

それとは別にテザーはコインマーケットキャップにて現在時価総額8位をキープしており、人気のあるステーブルコインであることは間違いなく、そのマーケットも大きい。今後、テザー側がどのような対応をしていくかによってテザーへの信用を大きく左右するだろう。