世に数ある仮想通貨、多くの開発者たちが日夜研究・開発を進めているが、そんな中、開発者数にて一番多いのがイーサリアム(ETH)であることが、仮想通貨投資関連企業のエレクトリック・キャピタルの調査結果により明らかとなった。

エレクトリック・キャピタルは2万以上のコード・レポジトリーと1,600万以上のコミットを取得し、毎月平均にて216人の開発者がイーサリアムにコードを提供している事を発見したという。

ビットコインに市場が注目する事でビットコインでの開発者が増えているかについては月平均50人超に留まっていると言う。

主要プロトコルの貢献度を見れば、イーサリアムががトップで月平均99人の開発者がコードを提供しているが、ビットコインは毎月平均47人と半分以下となっている。

他の仮想通貨ではEOS、トロン、カルダノが月平均25人以上いることがわかっており、ライトコインは過去1年間で月40人から3人に減少したと言う。

一方、一部の仮想通貨マニアに人気の犬のマークでお馴染みドージコイン(DOGE)は過去数か月間開発者がいない状態で仮想通貨の時価総額ランキングでも他の仮想通貨より低い順位についており、将来性のことを考え開発者が寄り付かない状態になっていると見られている。

開発者が多いことによるメリットは新しい発想、イノベーションが出る可能性が多い事と、コミュニティからの情報発信により新しいアイデアをシェアする事で新たな需要を見い出すことができる。

トロンについては新たな発想を見つけだそうとDAppsのコンテストを開催しており、その後ジャスティン・サンCEOがツイッター上にてイーサリアムより優れているとして開発者に移行するよう勧めた事でも話題となっている。

時価総額を上げていく面でもいかに開発者が関わっているかが鍵であると言えるだろう。

仮想通貨全体としては、新たな技術開発に積極的であり、仮想通貨市場のピーク時から80%下落して低迷しているにも関わらず、開発者ベースはたった4%しか減っていないと言う。

仮想通貨同士の競争より、むしろ法定通貨が今後、危機感を募っていく事だろう。

参考:Electric Capital