世界4大会計事務所、Big4の一角を占めるPwC(プライスウォーターハウスクーパース)のブロックチェーン部門責任者のGrainne McNamara氏が、もう一つのBig4であるErnst&Young(EY)に移ったことが明らかになった。4日、米仮想通貨ニュースメディアのCoindeskが報じた。

McNamara氏は約3年間PwCに勤務し、今年2月からEYへ入社した。PwCに在籍していた頃は同社のコンサルティング・クライアントに対し、主にブロックチェーンテクノロジーを使用したビジネスのデジタル変換を監督していた。

PwCへ勤める以前は、Goldman SachsとMorgan Stanleyで16年以上マネージングディレクターとして働き、コンサルティング会社Capcoのパートナーとしても働いていた。

Coindeskのインタビューに対し、McNamara氏は以下のように答えた。

「EYには、クライアントのビジネスのデジタル変換を支援する“NextWave”というプログラムがあります。もちろんブロックチェーンと暗号のネイティブ製品およびソリューションなどもありますが、同プログラムはもっと大きなものです。これには、クライアントの従来のものの変革のほか、効率の向上とデジタル機能の最大化、およびサービスの相互化や、ブロックチェーン技術による新しい収益モデルの開発などが含まれます。」

EYのNextWaveというプログラムに大きな期待を寄せながらも、「ブロックチェーンだけに集中するつもりもありません。」と語り、多方面からソリューションを提供していくことを強調した。

EYは、企業による公共のブロックチェーンやトークンの使用を提唱しているという点で特に目立っている企業の一つだ。

同社のブロックチェーンイノベーションリーダーであるPaul Brody氏は、「仮想通貨市場の急激な下落は、業界で起こっている技術の膨大な量の進歩を覆い隠すことはできないだろう」と語り、技術の進歩が大きく進歩し広まっていっている点を主張した。

参考:CoinDesk