ドイツのエシュボルンに本拠を置く世界有数のデリバティブ取引所Eurex(ユーレックス)は現在、ビットコイン(BTC)やリップル(XRP)、イーサリアム(ETH)の先物契約を開始する準備を進めているという。21日、暗号通貨ニュースサイトのThe Blockが報じた。

同社は、ビットコイン先物市場を開設しているCMEやCboe Global Marketsなど、米国を本拠地とする多くの為替事業者をフォローしている。

関係者によれば、ここ数週間で同社はマーケットメーキング(値付け業務)を行っている機関と会ってビットコインやリップル、イーサリアムの先物商品を立ち上げる準備を進めており、発表も間近だという。

Eurexは、ドイツ取引所(Deutsche Borse)傘下にある取引所で、株式や株価指数、金利、ボラティリティ、FX、コモディティ、プロパティーなど、多様なデリバティブ商品を取り扱っている。

同取引所は2017年から暗号通貨市場に注目してきており、2017年12月当時、ドイツ取引所の広報担当者は現地報道機関の取材に対して「私たちは、個人投資家や機関投資家のビットコインへの投資を保護したり、サイバー通貨の値下がりを整わせる将来を考えてる。」と語っている。

米国ではニューヨーク証券取引所の親会社であるインターコンチネンタル取引所が手がけるBakktが、ビットコイン先物取引とカストディを「2019年始め」に開始すると発表しているが、ドイツでは果たしていつになるのか。今後の発表を待ちたい。

参考:The Block