イーサリアムのコア開発者であるAfri Schoedon氏は17日、オンライン批判の猛攻撃を受けたことを理由に、ソーシャルメディアを全て退会したことが明らかになった。

Schoedon氏は17日、自身のTwitterアカウントにて「Gitter、Skype、Discord、Slack、Wire、Twitter、Redditへはもうレスポンスしない」とツイートし、当面の間は寄稿の要求や一般的な技術的質問に直接答えることはしないと述べた。

Schoedon氏は2017年9月よりイーサリアムのコード・ベースに貢献してきた開発者の一人だ。事の発端は14日、Schoedon氏は「PolkadotはSerenityが提供するべきものを提供している」とツイートし、イーサリアムのスケーリング・ソリューションであるSerenityを、ブロックチェーン間の通信を可能にするために構築されたプロトコルのPolkadotと比較して批判したことが原因だ。

内容的には控えめな批判であったが、イーサリアムコミュニティからは「利益相反だ」、「イーサリアムのユダだ」などといったような批判的なコメントが相次いだ。

イーサリアム財団の開発者関係担当のHudson Jameson氏は一連の騒動について「私は、イーサリアム・コミュニティにはとても立腹しており、ガッカリしております。あなた方は我々の最高の貢献者の1人をくだらない理由で使い果たしました。」とツイートし、コミュニティに対する憤りを露わにした。

イーサリアム・クラシックの開発者担当ディレクターであるYaz Khoury氏もまた、「AfriとParity(クライアントソフトウェア)に対する暴力的な行為は、同分野を長い間悩ませてきた有害な種族組織が行ってきたことの結果です。イーサリアムはメインネットワーク、クラシックネットワーク、Polkadot、ETH2.0といった様々なビジョンを持つテクノロジーであり、このネットワークの多様性が強力なのです。」とツイートし、コミュニティの悪質な部族中心主義に対して警告するとともに、多様性のあるネットワークこそが強力であることを改めて指摘した。

参考:CoinDesk