トロン(TRX)の創設者であり、CEOでもあるジャスティン・サン氏によれば、ツイッターにて世界中でリリースされている1,700種類の分散型アプリケーション(DApps)に関する情報を確認する事ができるサイト「DappRadar」にてトロンがトップ10の6割を占めている事を報告した。

DappRaderのデータによれば、EOSベースのDAppsが1位になっているものの、全体の6割はTRONベースのDAppsが占めており、EOSベースでのDAppsが残りの4割を占めている。

DAppsと言えばイーサリアムベースが多い印象だが、トップ10にイーサリアムベースのDAppsが入っていない点もあることから、ジャスティン・サン氏によれば、今後トップ10をトロンが独占すると自信を見せている。

トロンは以前からDAppsに力を入れており、DApps開発促進を促す目的として支援コンテスト「TRON ACCELARATOR」を行ったことでも話題となった。

同イベントでは、開発者に対してDAppsの開発環境が優れている事やイーサリアムと比べて優位に立っている事など、効果的な宣伝活動として用いられることにもなった。

トロンは2018年10月にTron Virtual Machineをリリースして以来、急速な成長を続けており、現在、トロンのエコシステムには200種類以上のDAppsが構築されている。トロンのブロックチェーンはイーサリアムより200倍も速いと言われている事もあり、DAppsの数は今後さらに増加するとの見方もある。

しかしイーサリアム側もハードフォークをするたびに進展が見られており、今後もイーサリアム、トロン、EOSベースでのDApps競争は激しくなっていく事だろう。DAppsが活発な動きが見せていることからかトロンの時価総額も安定的に上昇しており、時価総額ランキングサイトのコインマーケットキャップでは8位に位置している。

昨年10月の時点では1TRXが約1円だったのに対し、現在では約3円と3倍にも上昇した事から、投資家からトロンの将来性に対し購入する流れがさらに増えてきている。トロンベースでのDAppsがさらに増えてくるようであれば、トロンのエコシステムは確実に定着していくことだろう。