Facebookがブロックチェーン市場に乗り出し独自の暗号資産を開発することが発表された。ドルにより信用を担保されたステーブルコインとして開発され、そのための資金はプールされるという。

ドルの価値に連動するため投資的な役割は担われておらず、世界最大級のメッセージングアプリケーションであるWhatsAppでの支払いのために使用される。

Facebookは2014年2月にWhatsAppを約1兆9000億円で買収した。以前は利用2年目から年間99セントの課金を求めていたWhatsAppだが2016年には無料化され、広告掲載による収益化をしないとも公言しており、世界に10億を超えるユーザーを抱える巨大アプリがどのようにマネタイズされるのかにも注目が集まっていた。

今回のニュースはブロックチェーンの夜明けよりもWhatsAppの展望に注目が集まるものかもしれないが、多くの一般ユーザーが日常的に暗号資産に触れるためのファーストステップとなる可能性は大いに孕んでいる。

かつてはあらゆる仮想通貨に関する広告を全て排除していたFacebookだが、広告の部分的開放やブロックチェーンへの進出など態度を軟化させてきていることは確かだ。

参考:Bloomberg