今月16日にBitcoinCashが正式に2つのブロックチェーンに分岐し、BitcoinCashABC(BCH)と、BitcoinCashSV(BSV)が誕生した。

2つのチェーンはハードフォーク後にそれぞれのネットワーク上で着実にブロックをマイニングしていき、完全に分岐した形となった。分岐前はBitcoinSVのハッシュレート(マイニングにおける計算力を示す指標)が約70%のシェアを占めていたが、ハードフォーク後にBitcoinABCの大手マイニングプールBitcoin.comが最初の2ブロックをマイニングすることに成功し、一時は4,000Ph/sというBCHネットワーク史上最大のハッシュパワーを記録した。

マイニングプールのBitcoin.comはフォーク前から、ユーザーに対して一時的にBitcoinCashABCブロックをマイニングするためハッシュパワーを配備するとの発表していた。しかし、一部のユーザーからは「そのような方法でマイニング支援をリダイレクトする法的権利はない。」といった声があがり、Bitcoin.comは否定的なフィードバックを受けていた。実際、普段は240Ph/s程度のハッシュパワーだが、上記でも記したように一時は4,000Ph/sというハッシュパワーがネットワーク上で使われていた。

大手仮想通貨取引所のBinanceではBCHの表記は廃止されており、BCHABCとBCHSVに変更となった。また、HuobiではBCHABCをBCHとし、BCHSVをBSVとすると発表があった。

参考:CoinDance