アート界においてもブロックチェーンを活用する流れが出てきている。最も知られている美術家である、ピカソの名画をトークン化するプロジェクトが進行していることがわかった。

Maecenas社により進められているこのプロジェクトは「Project Phoenix」と呼ばれるもので、ブロックチェーン技術を活用し世界的に有名な画家たちの作品をトークン化する取り組みをしている。

このプロジェクトにはセキュリティーの専門家であり、仮想通貨に前向きな発言を繰り返しているジョン・マカフィー氏や仮想通貨取引所であるEthershift.coも協力している。

またMaecenas社はすでにミスターポップアートとの異名を持つ著名な画家、アンディ・ウォーホル氏の作品をトークン化しており、数億円にのぼる金額で落札された実績がある。

Maecenas社によれば、名画をトークン化することにより、永遠に近づきがたいものにすると説明し、さらに名画を取り巻く環境は閉鎖的であることからオープンにしていきたい狙いもあるとしている。

このシステムはブロックチェーン技術を活用することで、芸術作品に紐づけをし改ざんされる心配がない安全なデジタル証明書の発行を実現している。

これによって本物の芸術作品が誰が保有しており、芸術作品も本物であるのか模倣品を見分けるのにも役立つ。さらに、芸術作品がどの人に渡ったかを把握できるために盗難されて売買することができなくなり、セキュリティ面でも大きな効果を発揮する。

今後は個人だけでなくグループで名画を購入し、レンタルすることで収益を上げていくことも考えられ、Maecenas社によって更なる名画を活用したサービスも出てくることだろう。

参考:Maecenas