世界的にさまざまな企業が仮想通貨業界においてカストディサービスやハードウェアウォレットが開発されてきている。

そんな中、日本の大手金融グループであるSBIグループがデンマークの仮想通貨企業であるSepior Apsと提携し、オンラインウォレットの共同開発を進めるとSepiorが発表した。

共同開発するウォレットは、後にSBIグループ内の仮想通貨取引所である、SBIバーチャルカレンシーズのVCTRADEで活用される。

リリースによれば、SBIはSepiorの持つ堅牢なセキュリティ技術であるThreshold-Sig Walletのスタンダードを構築しようとしており、これが実現されればハッキング被害に恐れることなく、投資家が安心して取引に専念することができる。

SBIグループではフィンテックの分野に対して先駆的であり、例えば今月初めにはSBI Ripple Asiaがリップルの技術(xCurrent)を活用した送金アプリの「Money Tap(マネータップ)」をリリースしており、着実にブロックチェーンインフラを構築していることがわかる。

さらにSBIはOrbのブロックチェーン技術を活用したSコインプラットフォームの実証実験を始めており、SBIホールディングスが入居するビル内の飲食店ではスタンプ認証でキャッシュレス決済できる仕組みを導入している。

SBIはトータル的に仮想通貨以外のフィンテック分野も開発しており、この業界においてパイオニア的存在ではないだろうか。引き続きSBIの動向から目が離せない。

参考:Sepior