世界的にブロックチェーン技術が盛んに行われており、技術者不足の懸念が出ている状況で、仮想通貨やICO(イニシャル・コイン・オファリング)に対する規制が厳しさを増しているが、スイスにおいては新しい流れが出てきている。

スイスのネットバンクであるSwissquoteが22日、銀行としては世界初となる、ICOトークンの購入・保管サービスを提供することを発表した。

ICOについては詐欺被害が横行していることで、国からは厳しい姿勢を取られているが、同銀行の動向により金融機関からはICOの対する見方が変わってきそうだ。

通常、海外の仮想通貨取引所はICOで発行されたトークンを取り扱う際、個別に審査するようにしているが、種類が豊富であるため投資家にとっては購入していいのか難しい面がある。SwissquoteがICOトークンを取り扱うことについては、取引所よりかは厳しい見方をすることも考えられる。万が一そのトークンが詐欺のようなものであれば銀行としての信用を落としかねないからだ。

さらにカストディ(保管)サービスも計画しており、取り扱うトークンをそのまま保管してくれることは自分で保管することの煩わしさの解消に繋がる。これは魅力的ではないだろうか。

日本においては金融庁がICOに対して厳しい見方をしているが、規制、ルール作りがしっかりしてくれば、今回のスイスの事例のように金融機関に対し緩和してくることも考えられるだろう。

参考:Swissquote(PDF)