IBMが食品のサプライチェーンをブロックチェーン技術を使用して実現する「Food Trust」をローンチした。

生産者から加工、流通業者を経て小売店に並ぶまでをブロックチェーンならではの共有された記録により可視性の実現をする。

これにより秒単位での厳密な追跡が可能になり、病原菌による食料品の汚染などによる廃棄も必要最低限に抑えることが可能となり、書き換え不可能な製造、出荷日から食品の新鮮さは保証され、産地までの追跡も容易になる。

またフランスの大手スーパーであるカルフールがFood Trustへ参入したことも発表された。世界33カ国に12,000店以上ある巨大スーパーマーケットチェーンの参入は一挙に利用環境を促進させることは間違いなく、中小企業の追随も見込めることだろう。

既に多くの企業が参入を続け、同じく大手スーパーマーケットであるWalmartもまた先月段階で提携を発表しており、実運用される商用ブロックチェーンとして一挙に最大級のものとなりそうだ。

参考:IBM