電子決済等代行業のSBI Ripple Asiaは4日、iOS/Android対応のスマートフォン向け送金アプリ「Money Tap(マネータップ)」をリリースした。

このアプリは、先月にティザーサイトが公開されたばかりで、今秋リリース予定とされていた。

まずは、住信SBIネット銀行、スルガ銀行、りそな銀行の3行から対応されており、App Store(iOS版)、Google Play(Android版)からダウンロードが可能だ。

マネータップは、ユーザー同士の個人間での送金を、安全かつリアルタイムで快適に行うことができる。対応している銀行であれば自行・他行宛関係なく、24時間365日、送金が可能な日本初のアプリとなる。

送金先を指定する際は、銀行口座番号や携帯電話番号、QRコードを用いた送金機能も搭載しており、これを指紋等の生体認証と連携させることで、UX(ユーザーエクスペリエンス)とセキュリティが両立されるという。

SBI Ripple Asiaが事務局を務める内外為替一元化コンソーシアムでは、2016年10月に発足してからというもの、DLT(分散型台帳技術)を使った実証実験を行ってきた。また、コンソーシアムの名称に冠されているとおり、外国為替と内国為替とを一元的にまとめる次世代金融基盤を構築してきた。

昨年12月には、米リップル社のDLTソリューションである、xCurrentを実装したRCクラウド2.0を完成させ、今年3月には今回発表されたスマートフォン向け送金アプリのマネータップを発表した。

アプリは無料で提供されており、ダウンロードや登録ももちろん無料でできる。送金時の手数料は各行により個別設定されているが、住信SBIネット銀行、スルガ銀行、りそな銀行の3行では、1回3万円、1日10万円までの送金であれば、手数料無料で送金できる(2018年10月時点)。

このように送金手数料を無料にすることで、従来、現金でのやり取りが主体を占めていた小銭などの少額送金についても、キャッシュレス化を促進させることが狙いだ。

ブロックチェーン/DLTといった技術はまだ、一般的に認知されて日が浅い。マネータップが普及されれば、生活に身近なところでブロックチェーン技術が活用されているということにも実感されより認知が拡大されるだろう。

参考:SBIホールディングス