イーサリアムブロックチェーンをビジネスで実運用することを目指すEnterprise Ethereum Alliance(イーサリアム企業連合:EEA)と、Linux Foundationが中心となって開発されるオープンソースブロックチェーンプラットフォームのHyperledgerがこの度、提携を発表した。

イーサリアムの推進団体と、そのライバル関係にあるHyperledgerということで対立関係にあるとみられていた両コミュニティだが、以前からイーサリアム仮想マシンを実装したHyperledger Burrowの開発を手がけるなど、緩やかに提携への道筋は作られていた。

ブロックチェーン戦国時代ともいうべき現在は雨後の筍の如く新たなプロジェクトが湧いて出てくるため、ブロックチェーンの本格的普及のためには各ブロックチェーン間の相互運用の仕様策定は必要不可欠と言われている。

また、Hyperledgerではイーサリアム以外にも様々なブロックチェーン技術を取り入れて開発されているものがいくつかある。例えば、今年3月にはリップルがHyperledger Projectに参加しており、同社開発のILPの技術を使い構築されたHyperledger Quiltなどが象徴的だろうか。

このように巨大なグループとのコラボレーションを実現させていくHyperledger Project。まずはEEAとの提携がブロックチェーンの推進にどのような恩恵をもたらすか見ものである。

参考:hyperledger