米ラッパーのEminem(エミネム)は先月31日、約8か月ぶりとなるニュー・アルバム「Kamikaze」を突然リリースし世間を驚かせた。さらに、全13曲収録されたアルバムの中の一曲「Not Alike」ではビットコイン(BTC)について歌われている一節があり、音楽業界だけでなく仮想通貨の業界でも話題となっている。

「Not Alike」は、Eminemの長年の盟友であるRoyce da 5'9”(ロイス・ダ・ファイブナイン)がフューチャリングしており、ビットコインについてはRoyce da 5'9”が歌っている。以下はその一節である。

"Remember everybody used to bite nickel, now everybody doing bitcoin."

「皆かつてはニッケルを噛んでいたが、今では皆ビットコインをやっている。」

本物の金か金メッキかどうかを確かめるためによく“噛む”という行為が行われるが、金メッキの下地としてニッケルメッキが施されることが多く、偽物の金、つまりはニッケルを噛んでいた人がかつては多かったことを歌詞では指摘していると思われる。

その後に続く歌詞では、偽物の金であるニッケルに比類するような言い方で「皆ビットコインをやっている」と綴っており、ビットコインについて皮肉を言っているとも捉えられる一節となっている。

ビットコインについて言及した米国の芸能人は他にも多くおり、米国のお茶の間で大人気のトーク番組「エレンの部屋」で司会を務める女優でコメディアンのEllen DeGeneres氏が自身のショーで語った言葉も一時話題となった。

「皆ビットコインについて話している。でも、誰も理解していない。(投資している人は)億万長者になるか、完全に破綻するかのどちらかでしょう。」

また、モデル、女優のKim Kardashian氏が最近ビットコインを手にし、Instagramに投稿したことも大きな話題となった。

このように、米国の芸能の業界でも言及する者が多く、ビットコインの勢いは芸能界にも波及していることが伺える。今回の有名ラッパーによるビットコインの引用によって、ビットコインの価格が押し上がるといったことはないとは思うが、改めてビットコインが市場におけるトップに存在することを証明してくれたと言えるだろう。