スイス北部にある世界的な金融の中心地、チューリッヒを拠点とするプライベートバンク、Maerki Baumannが、仮想通貨関連企業に金融サービスの提供を始めることがわかった。14日、Hi Businessによって伝えられている。

Maerki Baumannは、直接的な仮想通貨投資サービスは提供しないものの、仮想通貨関連の事業から発生する資金の受け入れを開始し、さらに顧客が必要とするならば仮想通貨の専門家を提供するとしている。

Maerki Baumannは、仮想通貨関連の経験が乏しいことを認めたうえで、現在、仮想通貨を投資の代替手段として認識しているが、活用できる経験、データ、取引量などは限られていると声明で発表している。

Maerki Baumannは仮想通貨サービスの提供には、慎重な姿勢をとっており、銀行が受け入れるのはマイニング収益もしくは業務への報酬として受け取った仮想通貨資産に限定しており、仮想通貨投資に関しては未だ懐疑的な部分を残している。

また、仮想通貨への多額の投資を行わないようにと助言をし、不確実性があるため仮想通貨は長期投資には適していないと判断もしている。

しかしながら、クリプトバレー(ツーク)に代表されるようにスイスでは仮想通貨の開発が活発だ。一方、チューリッヒでの立ち位置がどのようになっていくのか今後の動向から目が離せない。

参考:Hi Business