米決済サービスのPayPal（ペイパル）の元CEOであるビル・ハリス氏が、「（ビットコインの）価値がほぼゼロになる」と見解を示した。14日、CNBCによって伝えられている。

ハリス氏はビットコイン（BTC）愛好家が言う通り、今日の国際送金システムは遅くて高いという点を認めながらも、その問題を解決するのに必要なのはビットコインではなく、より速いネットワークになるだろうと指摘し、以下のように述べた。

「ビットコインのカルト集団はさまざまな主張をします。速い、スケールできる、自由、安全、世界中で受け入れられて使いやすいなどなど。全部間違いです。」

ビットコインの取引時間は遅く、スケーリングにも欠陥があり、ボラティリティ（価格変動）も高い。それだけでも決済手段としてビットコインは到底使いものにならなく、価値の保存として機能しないという。

「私たちはすでにデジタル通貨を持っています。（ビットコインより）価格が安定していて、もっと広く受け入れられている本質的な価値がある通貨です。それはドルや円と呼ばれているものです。」

ハリス氏が懐疑的な見解を示す一方、ペイパル創業者のPeter Thiel（ピーター・ティール）氏は仮想通貨にフレンドリーなことでも知られている。

また、ペイパルの決済サービスではビットコインでの支払いにも対応しているが、今年3月には“Expedited Virtual Currency Transaction System（高速化された仮想通貨取引システム）”という内容でUSPTO（米国特許商標庁）に特許を申請している。