仮想通貨XRPへの投資で約10億ドルという莫大なお金を稼ぎ出し、瞬く間に仮想通貨長者となった故Matthew Mellon(マシュー・メロン)氏の伝記映画が企画されているという噂が囁かれている。

メロン氏は生前「自分の狂った生活を映画化したらかっこいい」と語っていたこともあり、今回の伝記映画を製作する話があがったとされている。7月23日、主にゴシップ記事を配信する米メディア「Page Six」が報じた。

驚きなのが、そのメロン氏役に米ハリウッドの大人気俳優・ジョニーデップの名前があがっているという点だ。

ジョニーデップと言えば、世界中で大ヒットとなった映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズで演じたキャプテン・ジャック・スパロウをはじめ、これまで数多くのヒット作品に出演してきたハリウッドきっての大スターだ。しかし、私生活では度重なる結婚と離婚、薬物依存と、かなり荒れた生活を送る俳優としても有名である。

米国のモルガン財閥やロックフェラー財閥と並ぶ名門として知られる「メロン財閥」ファミリーの出身であるマシュー・メロン氏もまた、薬物依存や離婚など波乱に富んだ人生を送っていた人物であった。

オピオイド系鎮痛剤の依存症に悩んでいたメロン氏は、今年の4月16日、大金を手にして間もなくメキシコのカンクンで死去した。メロン氏は何十年も前から薬物依存の問題に苦しんでおり、米国では使用が禁止されているイボガインという薬を使った治療のため、度々メキシコに訪れていた。死因はそれらの薬の副作用によって起こった心臓発作とされている。

メロン氏は高校を卒業する直前の1983年に父が自殺しており、21歳でおよそ2,500万ドル相当の遺産を受け継いだ。投資家としての道を歩き始め、一時は共和党の活動にも積極的に関わるが薬物依存の問題が原因で家族に投資を反対されるなどしていた。

しかし、XRPに目をつけたメロン氏は早期に200万ドルを投資し、XRPの価格が3ドルを付けた時点で200万ドルの投資が10億ドルにまで膨れ上がり、一気に仮想通貨の億万長者の仲間入りを果たした。

“波乱に富んだ人生”という意味では2人に共通点は多い。年齢も1つ違いで、3度の離婚経験があるジョニーデップに、2度の離婚経験があるメロン氏、さらには薬物依存など、多くの共通点がある。そんな共通点の多さもあってか、ジョニーデップはメロン氏を演じることに関して前向きであるとも報じられている。

メロン氏の家族は映画化に賛同する者と反対する者に分かれているようだが、本人が望んでいた映画化が大スターのジョニーデップ主演で実現されればメロン氏も本望かもしれない。

参考:Page Six