国際金融機関Susquehanna International Groupのデジタル資産部門責任者であるBart Smith氏は10日、CNBCの番組“Fast Money”内で、ビットコインは依然として仮想通貨投資家にとって最善の投資先であることを伝えた。

「実際に使うことができ、人々が機能的に使っている資産を保有したいのであれば、ビットコインだろう。ビットコインはインターネットの通貨として、とても有効なユースケースである。」

知名度が最も高く、取引量、時価総額ともに他の仮想通貨を寄せ付けないビットコインだが、規制当局が仮想通貨をどのようにすべきか判断するにつれて監視が強まっている今、ビットコインもその対象となっている多くのデジタル資産の一つに過ぎないとも言える。

しかしながら、ビットコインがユースケースを確立したという事実は、他の暗号化された通貨に対して競争優位性を与えるものでもあるとSmith氏は述べた。

「昨秋、ビットコイン先物が発表された際、人々は非常に興奮していた。他のトークンやそれらのユースケースについても同様に期待感が高まった。その後も多くの小さなトークンが出てきて、大規模なアウトパフォーマンスとなった。“スマートコントラクト”や“ライトニングネットワーク”といった異なる技術の進歩があるが、すぐに実現することは難しいと人々は気付き始めているだろう。」

さらにSmith氏は、一つの国で働きながら他の国へお金を送金する人がとても多くいること、そしてそれが如何にビットコイン・フレンドリーな状況であるかということを指摘した。

「彼らは銀行の伝統的な方法を用いており、それは遅く、値段も高い。そして時にはその送金が良いか悪いかに関わらず、阻止されるケースもある。ビットコインを使えば送金は誰も止める事ができないし、何より速くて安い。」

ビットコインは昨年12月に過去最高値で20,000ドル前後の値を付けているが、今日では約3分の一まで価格を下げており、値動きが非常に激しいという特徴がある。安く速く送金できるのは確かに魅力だが、ここまで激しい値動きをする通貨がまともに実用的に利用されるのかと疑問に思う人も少なくないだろう。

最近は投機的な使用に走る人も少なくなってきたことで値動きは当時に比べればだいぶ大人しくなってきた印象もある。今後は実用性の高さが注目されていきそうだ。

参考:CNBC